スペシャルインタビュー

創業以来、代表取締役として会社を成長させてきた田代正博氏。
今回はその田代社長に、創業時の苦労から今後の抱負までお話をお伺いしました。

創業の経緯を教えてください。

代表取締役 田代正博

当社の創業は介護保険制度がスタートした2000年ですが、それまで私は商社に勤めていました。そこで建設機械のレンタルの営業を長らくやっていたのですが、2000年から始まる介護保険制度のことが何かと話題になっていたんです。自分でもこれから到来する高齢化社会のことを考えると、そこに勝機があるのではないかと漠然と考え始めたのがきっかけです。
昔から考え出したらすぐ行動に移すタイプですし、もともと50歳になったら自分で何か起業したいとは漠然と思ってましたので、そこからは早かったです。
すぐにリサーチを始め、高齢者の多い下町で、しかも集合住宅の多い江東区の東砂は介護ニーズが高いだろうと思って、すぐに拠点をここにしようと決めました。

介護の世界は何か縁があったのですか?

まったくありません。何せそれまで建設機械を売っていたのですから(笑)
介護の世界は縁もありませんでしたし深い知識もありませんでした。ただ、どんな業態であれ自分がこれまでやってきた「レンタル」という事業形態は、需要さえあれば通用すると思ったんです。
その頃の建設機械の業界は、公共事業のコスト削減が叫ばれ作業の効率化などの面からレンタルを活用する流れに移行していて、右肩上がりの成長をしていました。
それでも、今後押し寄せる超高齢化社会を考えると、そこにできる介護市場というものはその比ではないと思ったんです。それでショベルカーから車いすに乗り換えたんです(笑)

創業からこれまでに苦労されたことは?

おかげさまで事業そのものは順調にここまで来ました。創業時はスタッフも4名で自動車販売店の倉庫の一角を借りての船出でしたが、おかげさまで二期目以降はずっと黒字で来ています。事業も福祉用具のレンタルのみだったのが、いまではデイサービスや居宅介護支援事業、訪問介護事業など、介護に関する事業を幅広く展開するまでになりました。これも一重にご利用者様やケアマネジャーの皆様、そして地域住民の皆様のおかげだと思っております。
このように何とか右肩上がりで成長してこれたので、特に苦労したことは正直ありません。あえてあげるならば、「人」の問題でしょうか。これは当社が抱える問題というよりは業界全体の抱える問題ですが、介護業態は全体的になかなか人が定着しないんです。一般的に介護職は〝低賃金で離職率の高い〟と言われ、常に人材不足の状態です。そのため熟練した介護職員がなかなか育成されません。
ただ、その中で当社は他の事業所と比べて圧倒的に離職率が低いんです。これは当社の特徴といっていいと思います。

なぜ、離職率が低いのですか?

そうですね、簡単に言ってしまえば「人を大事にしている」からだと思います。
先にも述べたように、介護と言う仕事は労力の割には賃金が安いと言わています。実際にそのような法人や施設も多いのが実態でしょう。
当社はそうした介護の常識を変えたいと思っています。よく働いた職員に対してはきちんと報酬で応えたいと思っていますし、実際に他の施設に比べると当社はだいぶ条件がいいと思います。
当社の仕事は介護を必要とされている方々を笑顔にすることです。ご利用者様やそのご家族を笑顔にするためには、まずそこで働く人間が心の底から笑顔にならなければいけません。そのためには社員をとことん大事にするというのが当社の考えです。
また福利厚生や部活動など仕事以外の部分も充実させています。福利厚生面では会社が会員権を保有しているリゾートホテルを社員やその家族に自由に使ってもらうなどしていますし、年に2回ゴルフコンペを開催してコミュニケーションを計っています。また最近できた野球部は加盟している江東区軟式野球連盟では破竹の勢いで勝ち進んでいて会社の士気を上げるのに一役買ってくれています。

これから入ってくる人たちに求めるものは?

なんにでもポジティブに、行動できる人がいいんですね。頭ですぐに〝できない〟と思ってしまうのではなく、とにかく行動してみる。私たちの仕事は介護の現場にしろ営業にしろ、みんな所詮アナログな仕事です。人と会って顔を見て初めて気持ちが伝わることを忘れてはなりません。また何事にも横着せずに努力できる人材がいいですね。人の能力には限界がありますが、努力には限界はないと思っています。

会長が常日頃心がけていることはありますか?

私も長らく営業をやっていましたが、とにかく躊躇せずに人に会うことを心がけています。営業が横着になってしまってはおしまいですからね。そして格好をつけずに素の自分をさらけだすようにしています。こちらが素をさらけ出さないと相手が心を開いてくれるわけがありません。素の自分をさらけ出して本気で相手にぶつかってみる。そうすることで初めて相手も本気になって自分の話に耳を傾けてくれます。そして〝人にされたら嬉しいこと〟を考えて実践します。そうした小さなことの積み重ねをすることで相手は自分に興味を持ち、やがて「信者」になってくれるんです。この関係性を築くことが大事だと思っています。
「信者」といっても自分が〝教祖様〟になる訳ではありません(笑)教祖と信者のような縦の関係ではなく、あくまでも〝横の関係〟での信者を増やすことが大事なんです。上から見下ろすような関係性ではほんとうの信頼関係は生まれません。相手とface to faceで向き合った上での関係性こそ深い信頼関係が生まれると思っています。こうした信者を増やすことがビジネスにおいてもいい結果を生み出すんです。その証拠に「信者」と言う字は横につなげると「儲」かるという字になりますよね(笑)

最後に今後の抱負をお聞かせください

このたび株式会社ライコム・ホールディングスという持ち株会社を設立し、組織をホールディングス制にしました。事業内容も多岐に渡り展開するようになりましたし、グループの仲間入りをした会社も増えましたので、これを機にグループ各社や、各事業部がより連携を深め、互いに競争力を高めながらシナジー効果を出していきたいと思っております。

今後も〝人と向き合う〟ことを大切に、皆様から愛される地域一番の会社になれるよう、社員そしてグループが一致団結して邁進してまいります。

 

 

 

 

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